歌舞伎のいろはiroha

~歌舞伎のいろは~
第七弾「伝統ある灘の酒蔵で楽しむ歌舞伎舞踊と長唄の魅力」in KOBE
H29.3.26 神戸酒心館

宝暦元年(1751年)に創業した伝統ある灘の酒蔵「福心館」で、「第7弾 歌舞伎のいろは」を3月26日(日)に開催いたしました。
今回は関西での初の開催ということで、澤瀉屋 市川猿紫さんをはじめ、市川喜猿さんにもご出演いただき、歌舞伎の魅力をレクチャーしていただきました。
まずは出演者の皆さまに、伝統芸能の道を志したきっかけを教えていただきました。
幼少の頃からお扇子で遊び、小学生の頃、歌舞伎の舞台を観たときに「かっこいい!」と思ったのがきっかけだという市川猿紫さん。
高校生の頃、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を観て、歌舞伎俳優に憧れをいただくようになったという市川喜猿さん。
三味線を習いたくて入門したら長唄の師匠だった!そして唄ってみたら素質あり!の杵屋勝四寿さん。
お三味線のお家に生まれ育ち、一時は迷いもあったが、今は一生懸命取り組んでいる松永直矢さん。
続いて、市川猿紫さんと市川喜猿さんのお二人による歌舞伎の魅力を歴史から唄、舞、技の3点からレクチャーしていただきました。
市川猿紫さんは「女方の基本姿勢」を。
市川喜猿さんは、「立役の基本姿勢」を。
お三味線のお家に生まれ育ち、一時は迷いもあったが、今は一生懸命取り組んでいる松永直矢さん。
今回も地方さんの魅力をみなさんにお伝えいたしました。
松永直矢さんによる「大薩摩演奏」があったり、杵屋勝四寿さんによる「PPAP」を長唄バージョンでの披露があったりと会場内は終始、和やかな雰囲気に包まれました。

杵屋勝四寿さんによる「PPAP」
今回は女方の市川猿紫さん、そして立ち役の市川喜猿さんに「世話物」と「「時代物」の違いを歌舞伎の1シーンを演じながら教えて頂きました。
最後には、舞踊「奴道成寺」から恋の手習の三ッ面 の舞踊も披露していただくなど、
中身の濃い、あっという間の90分。
関西の皆さまにも温かく見守っていただき、大盛況の中、幕を閉じることができました。
ありがとうございました!